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主にwebプロダクト開発に関連する話をつらつらと

「このランディングページ、ちゃんとユーザーに読まれてる?」を知りたい

Webサービスを運営しているとサービス紹介などが載っているランディングページがちゃんとユーザーに読まれているか、気になることがあると思います。

 

コンテンツページの先に遷移させたい画面があるのなら遷移率で見ればそのコンテンツページの貢献度がわかりそうですが一概にそうとは言えません。

 

多くのサイトの目的は「クリックさせて次のページに遷移させること」ではなく、さらにその先にある「コンバージョン」のはずです。

 

となるとコンテンツページの役割は「なんとなく良さそうなサイトだから次に進んでみよう」と思ってもらうことではなく、「なるほど、こういう価値を提供してくれるのか、使ってみよう」と思ってもらうことになるはずです。

 

つまり、「次ページの遷移率」と合わせて、「ユーザーがちゃんとコンテンツを読んでいるか、サービスの提供価値を理解してくれているか」の2つがそのページのサービス貢献度を見るにあたって重要になりそうです。

 

次ページへの遷移率はgoogle analyticsから見ることができますね。

では、コンテンツがちゃんと読まれているかどうかはどうやって見ればよいのでしょうか。

 

2010年の文献ですが、Microsoft Researchのレポートで「ユーザーはそのページに訪問して10秒以内にそのサイトに留まり続けるかを決める」そうです。http://susandumais.com/sigir2010-dwelltimemodel.pdf

 

そのページのユーザーの滞在時間が10秒を超えたらそこからさらに数秒、数十秒は見て回ってもらえるということです。

そこでサービスの提供価値がユーザーにとって嬉しいものであれば次のページに進んでくれるわけです。

 

この10秒がランディングページにとって審判の時間となるわけですね。

 

つまり、そのページの平均滞在時間が10秒を切っているようであればサービス理解が浅いユーザーが一定数いて、そのまま離脱、もしくは先に進んでしまっているということになりそうです。

 

平均滞在時間が10秒以内の場合、集客しているユーザーのニーズにコンテンツが合っていない、そもそもサービスの提供価値が弱過ぎる、など原因はいろいろと考えられそうです。

 

10秒以上だったらちゃんと読んでもらえてるのかよ、というともちろんそれは一概にそうとは言えなさそうです。

最低限の数字ぐらいに考えるのが良さそうです。

 

ユーザーに正しく提供価値を理解してもらえるランディングページを作りたいものです。

 

最後に...

もちろんそのサイトのコンバージョンポイントが無料なのか有料なのか、エンドユーザー向けなのか法人向けなのか、でこの話は変わってくるかと思います。

無料のエンドユーザー向けならランディングページの目的が「なんとなく面白そうと思ってもらってとにかくカジュアルに使い始めてもらう!」になるものもありそうです。

 

そのサービスのターゲットユーザーの特性やニーズを考えてサービスの顔になるランディングページの役割を決めて良いものを提供したいですね。